映画感想文@パターソン
本を読むのが好きだ。
映画も興味があるんだけど調べきれないから、
いつも誘われたら行く、って感じだったんだけど
最近読み終わった小説と、
たまたま昨日見た映画の雰囲気が似ていた。
どちらも好きな感じ。
小説は、
吉田敦啓さんの「それからスープのことばかり考えていた」
映画は、
ジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」
小説はまた今度書こう。
どちらも静かに穏やかな日常を描いているんだけど、
パターソンは、
見るひとによって色んな受け取り方がありそう。
見たひとの感じ方を、インタビューしたい。
内容は、
主演はアダムスドライバー演じるバスの運転手でもありながら詩人でもあるパターソン。彼の住む町もまた、パターソンという名前である。
その中の、何気ない日常を切り取った話なんだけど、
劇中の最後の台詞で、作品が更に好きになった。
ラストに長瀬正敏演じる詩人の日本人とパターソンが出会う。
日本人の彼は、パターソン出身の詩人家が好きでこの町を訪れた。(私の憶測では)
そこで、彼がパターソンに向けて言う台詞。
「翻訳はしない。詩を翻訳するのはコートを着てシャワーを浴びるようなものだ」
その言語でしか表せないニュアンスって絶対あって、
例えば日本語の「夕焼け」って表現は英語では無いし。
その言語であるからこその美しさとか、感情とか感じ方とか伝わり方も違うと思うし。
言葉って面白いなって、改めて感じた。
美しいものだな、とも。
その日本人の彼は、自分の好きな詩人家の世界観や微妙なニュアンスを自分の目で見て、感じることで、その詩の世界が完成するんだろうと思ったんだろうな。きっと。
詩の世界は美しく、
何気ない日常さえも美しくしてくれる。
バス運転手であるパターソンが見てる日常は、
詩人でもあるパターソンが見ている非日常でもある。
マッチでさえも美しく、
繰り返す日々もまた、尊い。
そんな彼だから、
平凡でもある日々を大切に生きているんだろうな。
また観たい。
もっと表現ができるひとになりたいな。
映画感想文、終了!